周麻酔期看護師になるためには

周麻酔期看護師になるためには、まず看護師として最低でも指定された部署で3年以上勤務し経験がある事、そして看護大学を含む医療大学の学士課程を修了している事が主な条件です。入学願書や、入学の手続きは大学院に進学する流れと同じですが、受験に関する対応は学生課や看護師長、日本周麻酔期看護医学会などと相談しながら、自分の進みたい将来の夢を計画していきます。

看護の道でのキャリアアップは2種類あります。1つは幅広い知識と経験から管理者として看護部長や看護師長を目指す道。もう1つは専門性の高い知識を身に付け、その分野のスペシャリストになる事です。その中でも2010年から開始された周麻酔期看護師の資格は、大学院在学中の2年間で学び取得できるものです。しかし、現在周麻酔期看護師の資格をもっていたからといって、その職種で採用できる麻酔科医がいる病院は、全体のほんの数パーセントもありません。

今から周麻酔期看護師になるためには、学士保有である事と臨床経験が3年以上ある事が必要です。臨床経験については、各大学で条件が違うので受験前に確認しましょう。また学位についても同様です。

仮に大学院に受かったとしても、その後の2年間は医大の大学院で臨床知識だけではなく、論文や研究発表などほぼ医師と同じ内容の学習をしなくてはならないのです。もちろん卒業試験もあります。合格すると、麻酔科医からの指示や報告が必須とはいえ、周麻酔に関する権限が医師とほぼ同じものを得られます。